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岩村昇先生

 誰しも、あの人は今どうしているのだろうか、とふと思うことがあります。数年に一度、そういえばあの人はどうしてるのかな、名前はなんとおっしゃったかな、とわたしの脳裏をよぎる方、岩村昇さんが、27日亡くなられました。

 中学生の頃の読書感想文の学校推薦図書で読んだ本で先生のことを知りました。残念ながら本のタイトルもも忘れてしまいましたが、(「ネパールの碧い空」かなー??)ネパールの僻地へ赴き、結核やハンセン氏病の治療に取り組んでいらっしゃった方。古切手を収集してお金に変え、ネパールの子どもたちに鉛筆や文房具を届ける活動を、1960年代からつづけていらっしゃった方。子どもや現地の人々への優しい視線に、子ども心ながら、いたく感動し、かっこいい人だなと思ったものでした。

 月日の経過とともに、先生の名前も忘れ、ペシャワールの会の、中村哲先生をテレビや新聞で見かけると、そういえばネパールの先生はどうしてらっしゃるのかなと、ふと、思いだす程度でした。昨日の朝刊で訃報に接し、しまった、気に留めるだけでなく、そのとき調べることだって出来たのに。何をしていたんだ、とすごく後悔の念が沸き上がりました。遅ればせながら、netで検索してみました。岩村先生の温かい人柄が伝わるメッセージと、人間の堕落と輝きに対する視線が時代を超えて伝わってきます。
 
 あー、素敵な人はみんな逝ってしまうなー。戦争を体験した年を重ねゆく素敵な先輩たちから、少しでも多く、なるたけ生で、学んでいかなきゃ、としみじみ思います。こちらも、あまり時間がないんですね。

 岩村昇先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
by pantherH | 2005-11-30 01:17 | 社会
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