小泉靖国参拝から見える公明党の欺瞞

 昨日はあまりの憤りに過激な文章を書いてしまいましたが,今日は小泉靖国参拝と公明党の関係を考えてみたいと思います.

 この度の靖国参拝について,木偶の妄言では、外交で毅然とした態度を取れるのが靖国参拝(=対中韓)だけであり、靖国参拝を中止することは、小泉首相の人気の源泉である「妥協しない」「屈しない」というイメージを崩しかねない。からだと分析しています.
 また、世に倦む日々では、①挑発外交とその反動喚起による国内右傾化の促進、②改革ファシズム選挙の記憶消去、③サプライズ人事の演出効果装置。であると分析しています.
 いずれも示唆に富みたいへん説得力があります.

 私はもう一つ引っかかることがあります.選挙前に靖国参拝を見送った理由は、争点のマスク以外に創価学会票に慮ってのことという見方もありました.もしそうであるなら,今回の参拝について小泉首相は公明党・創価学会に対してどのようなエクスキューズをするのでしょうか?

 公明新聞ネット版によると、小泉首相は公明党に対し,「事前に公明党に報告すれば、かえって迷惑を掛けるのではないかと考え、あえて報告せずに参拝した」とコメントし,これに対し神崎代表は、「一言連絡してほしかった.首相が参拝したことは、誠に残念だ。首相として、国民、さらにアジア諸国民に対して、なぜ今回参拝されたのか、真意はどこにあるのかをしっかり説明していくことが大事だ。」と発言しています.しかし一連の発言から小泉靖国参拝に真剣に反対している様子は伺えません.ここから見えてくることは,公明党の靖国神社参拝反対は創価学会員および国民に対し「公明党は平和を希求する党である」というイメージ戦略なのではないかという点です.今回の衆議院選挙で公明党の掲げたマニュフェストは、端的に言って、新自由主義へのコミットメントと公務員に対する敵対心であると思われます(他の政策提言はどの党もそれらしいことばで書かれてますから割愛します).大阪における共産党の凋落と公明党の大躍進は,生活保護などを受けている人々が、共産党支持から公明党支持に大きくシフトしたからだと思われます.また公務員削減を掲げる政策は共産党支持基盤を弱体化し公明党支持に引き込む計算が見え隠れします.すなわち新自由主義により2極分化することは,公明党および創価学会支持者として取込むことが可能なため,党執行部は小泉新自由主義体制に積極的に加担しているのだと思われます.この学会および党拡大戦略のもとでは、公明党の綱領であるところの「人間主義の政治」「生活者重視」「世界あっての日本」といった理念は背後に押しやられ,富めるものは自民に,貧するものは公明にのスローガンのもと自民党と公明党が両輪となって新自由主義を牽引しているかのようです.
  さらに穿った見方をすれば,創価学会にとって公明党はもはや不要の長物で,新自由主義を進める自民党こそ学会の発展に寄与する政党である.公明党は背後からそのことを突きつけられていて、創価学会=自民党,公明党=捨てられた党、となるのを必死に隠蔽する役回りを演じているのではないかと思えて来ます.
 
[PR]
by pantherH | 2005-10-18 01:21 | 社会
<< 靖国参拝に関する朝日新聞の世論調査 いいかげんにしてくれ >>