みみっちい

 ちょっと古いはなしで恐縮です。先日、日本は常任理事国入りを果たすために、アフリカ諸国に対し、援助という旨味で票の買収獲得工作を行ったり、国連分担金の負担率に相応しい責任を、というアピールをしていました。しかし、アジア諸国のみならずアメリカからも難色を示されて、その夢は頓挫してしまいました。先週、その舌の乾かぬうちに、日本の国連大使は、「日本の国連分担金をまけろ」といった趣旨の発言を国連で行いました。日本のマスコミも、アメリカ以外の常任理事国4カ国合計で15.3%なのに対し、日本は非常任理事国にもかかわらず、19.5%も負担していて不公平だと口を揃えています。

 はあ〜?  なんて、みみっちい。

 マスコミでは分担比率しか示していないことが多いけど、はたして分担額はどれほどなのかと。
 外務省のホームページによると、国連分担金は346.4百万ドル、日本円で約400億円。先に行われた、問題たっぷりの国勢調査。ウィキペディアによると、その費用は650億円。先に行われた、これまた問題たっぷりの衆議院選挙。2003年の衆議院選挙でかかった費用は760億円というから、約800億円計上。

 軍事力によらない日本外交の基本の一つとしての国連外交。戦闘機一機買う費用の四分の一で、国連における発言力と責任ある立場と尊敬を獲得できるのだとしたら、安いもんじゃないか。
 外務官僚たちの、みみっちく、卑しい発想に反吐がでそうです。
 せめて、日本人の総意ではないということを分かってほしいです。 

 国連分担金は国連通常予算の費用(約2000億円もある)で、最近国連における不正流用や横領が話題になっています。「まけろ」なんて言わず、むしろ不透明な国連の会計にこそ意見をすべきです。しかし、所詮日本の官僚、自分のことを棚に上げて、「不正流用けしからん。会計の透明化を」とは、良心の呵責にかられて言えないのかもしれません。
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by pantherH | 2005-10-24 23:37 | 社会
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