TN君の伝記

私のblogの名前は、「TN君の伝記」 (なだいなだ著、福音館書店)から、拝借しています。

わたしは、小学校6年生か、中学1、2年生のときに、この本と出会いました。
漸く、本が届いたので、久しぶりに読みなおしました。
あらためて、胸がギュンとしめつけられ、目頭が熱くなりました。

わたしは、「TN君の伝記」を読んで、民主主義とはなにかを子どもながらに知りました。

民主主義とは与えられるものではなく、勝ち取るものであることを知りました。
民主主義を勝ち取るために、沢山の人の血が流されたことも知りました。

権力は民衆を管理しようとすることを知りました。
民衆を管理しようと思ったら、まず自由な言論が奪われることを知りました。
政府や管理された新聞の伝えることの裏には、べつの意図があるということも知りました。

権力に立ち向かうときには、民衆は手を組まなければいけないことを知りました。
うかうかしていると、気づいたときにはもう引き返せないということを知りました。
自由な言論を奪われ、愛国心ということばで、おかしいと思う自由すら奪われて戦争に突入して行ったことも知りました。

民衆はすぐにあつくなる。民衆はだまされやすい。そして民衆は忘れっぽい。
TN君は、その民衆に、どのような社会に変えるのか、どのようにして変えるのか、そして政府はどのように変えようとしているのか、一生懸命啓蒙しました。
そして、人民一人一人が、自己に目覚めてほしいとせつに願いました。

TN君は明治時代に活躍した人物ですが、彼の伝えたかったメッセージは、今まさに私たちが生きている時代に対するメッセージにもほかなりません。

希望を失っている子どもたち、ついマッチョなことばに誘惑される子どもたち、そして、何よりも今の日本の状況に孤独と絶望を感じている大人たちに是非読んでもらいたい本です。


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by pantherH | 2005-10-25 01:55 | 社会
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