西村真悟議員逮捕の裏を読む

 今日は、西村真悟がなぜ今頃逮捕されたのかについて、考えていました。基本的に陰謀論は好きではないのですが、かなり裏があるようで気になります。以下の文章は全く裏を取っていない、私の邪推ですので、その点をお断りしておきます。

 西村真悟といえば、超党派で作る、拉致議連の幹事長で、対北朝鮮経済制裁や尖閣諸島問題などでタカ派的発言をしていた議員であることは、言わずもがなです。その議員が、これまた、みんなやってんだろうなーと思うような一件で逮捕されました。かねてより、マスコミを通じてあれだけ北朝鮮を悪者に仕立て上げているにもかかわらず、小泉首相は経済制裁などをなぜ行わないのか、その意図がどこにあるのか不思議に思っておりましたが、今回の件でその意図が少し分かったような気がします。

 すなわち、今回の逮捕は、小泉首相お得意のサプライズ、すなわち、近々、北朝鮮を訪問し、事実上拉致問題を終結し、国交正常化を行う為の布石なのではないか、ということです。曽我ひとみさんら5人が帰国して以降、小泉首相の拉致被害者に対して誠意は全く感じられず、むしろ迷惑そうですらありました。国交正常化にあたり、国内向けには、「拉致被害者の情報収集及び救出は国交正常化後も引き続き、正式な外交ルートを通じて粛々と進めていきたい。極東アジアにおける我が国の安全保障上北朝鮮と国交を正常化することは非常に重要なことである」とコメントし、自らが招いた極東アジアにおける緊張状態を、自らの政治手腕により収束を図る狙いがあるのではないでしょうか。
 このような手法に強く反発する勢力は、拉致被害者の問題以上に、金正日体制が気に入らない右翼や民族主義者のみで、中韓と叫んでいる小泉シンパのネット右翼たちは、「拉致被害者ってむしろうざい」と言って小泉を支持するだろうと思われます。また、左翼は不必要に緊張関係を生みだすことにもともと批判的なので、拉致問題は今後も粛々と交渉を続けると言うコメントを受けて、国交正常化に理解ないし歓迎を示すだろうと、小泉サイドは読んでいるのではないでしょうか。その中で、マスコミを祝賀ムードに向けるのに、最も目障りであったのが、西村真悟だったというわけです。

 安倍晋三は?という疑問が当然湧いてきます。官房長官であり、拉致問題に積極的に発言し、家族会からの信頼も厚いのに、なぜそれを許すのでしょうか。一見そのようにも見えますが、もともと彼には、拉致問題を引き受けて全力を挙げて北朝鮮と交渉するといった気概はなく、安全なところから、「北朝鮮に制裁を」と叫んでいるスタンスであったように思います。西村真悟の代わりに、拉致問題の先頭にたって政治生命をかけて交渉に臨むことは、ポスト小泉を考えるとあまりにもリスキーで、小泉既定路線の方が自分にも都合がいいと考えているのではないかと思われます。

 また、小泉訪朝以降、大手ゼネコンや商社数十社が、国交正常化後の利権を求めて、北朝鮮に視察に出掛けているという情報も、随分前に見た記憶があり、産業界からも日朝国交正常化を強く迫られていて、その利権に政治屋もかんでいる可能性があるのではないかと思われます。また、これらは全て平壌宣言で既に規定事実だったのかも、なにせ年金問題で国内世論が逆風だったときに、失地回復とばかりに行った北朝鮮だから、かなり足下を見られていただろうなと邪推してしまいます。

 そして、お決まりのアメリカは、北朝鮮に眼を奪われているスキに、米軍再編問題を終結させてしまおうとの魂胆があるのではないでしょうか。そして、反米に向く可能性のある芽を早めに摘むぞという無言の脅迫を醸し出しているように感じます。

 いやー、小泉連合は本当に手強いと思います。
 すべて推測で書きましたが、今後どうなるか注目していきたいと思います。
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by pantherH | 2005-11-29 01:06
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