雪国の苦労

 連休は信州の実家に里帰りしました。例年にない大雪でさぞえらいことになっているものと思われましたが、テレビで放映されている栄村や飯山市とは随分違い、また両親も元気で、少々ほっとしました。それでも、1mほどの積雪と、最高気温が−8℃という寒さには閉口しました。今年は大雪で、除雪や屋根の雪下ろしも大変なのですが、原油の値上がりにより、18ℓ、900円前後だった灯油が1300円あまりに値上がりし、家計に重くのしかかっているようです。

 連日、大雪のニュースで新潟県の津南町の様子が報じられ、雪や雪崩による国道の寸断で孤立化する集落が出始めているとのことです。除雪や雪下ろしをしている人々の映像はどれも自分の父親かそれ以上の方々ばかりで、地方の過疎化、高齢化を痛感します。しかし、テレビに映し出される人々の表情が大変そうだけれども、なにげに明るいのが印象的です。この雪にみんなが助け合っているからなのでしょうか。

 雪国の自治体の除雪費用は既にいっぱいいっぱいだと聞きます。また、屋根の雪下ろしを業者に頼むと、一件あたり3万円から6万円で、背に腹は代えられないため、高齢者などは殆ど言い値でお願いしているところも多いと聞きます。市内だと屋根の雪を捨てる場所がない為、トラックを借りて川まで運ぶ労力も別途必要です。今年は既に数回雪下ろしをしなければならないので、各家庭の負担も相当の額にのぼっているようです。

 最近めっきりテレビを見るのを止めてしまったので、詳しいことは知りませんが、テレビで連日大雪の映像を流しているわりに、それに対する政府の具体的な対応や、いつもの小泉談話でのコメントがなされていないようですね。小泉はこの大雪に何と言うのでしょうか。武部の恫喝により自民党から衆議院議員になった旧山古志村の村長と大蔵をお供に、例の権蔵スタイルで視察にでも出掛けるんでしょうか。あるいは田中真紀子の地盤だから敢えて無視?この大雪も自らのパフォーマンスに利用するのでしょうか。しかし、大規模な倒壊でも起きないと政治は動かないのでしょうか。

 今回の大雪と姉歯事件の問題を比べると、現実問題と想定問題、責任と責任回避、政府の無対応と政府の過剰対応、地域連帯と集団ヒステリーと色々なことが正反対であると感じてしまいます。

 姉歯事件では使用禁止命令を出したとか、それに応じて引越ししたとか言ってましたが、なんで住民はそれに易々と応じるのだろうかと雪国の人は思っているに違いありません。雪に覆われた家の住人に、倒壊の危険があるからとの理由で使用禁止命令を出したとしたら、「だから雪下ろししてんだろ」と、大いに顰蹙を買ってしまうだろうと思います。
 
 内政も外交も、起きるかもしれない事を過大に強調して危機を煽り、集団ヒステリーを起こさせるのではなく、今、現実に起きている諸問題に、誠実に対応することが政府の仕事だと思いますが。
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by pantherH | 2006-01-11 00:03 | 社会
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