アーカンソー州兵シリーズを観る

 Under the Sun-Mediaで紹介されていた、NHKの「アーカンソー州兵 イラクへ」の全4回シリーズを眠い目をこすりながら見ました。(ビデオが壊れてしまったので辛い・・・)

 第1回は、「そんなつもりじゃなかったのに、イラクに行けと言われて・・・」という戸惑いと葛藤を描いていました。州兵は元々、災害時の救援・復興を主な任務とし、州兵登録すると月々わずかな手当が付きます。高校を卒業したばかりの若者には大学進学の奨学金が支給されます。だから、誰もが生活の足しに、社会貢献にと軽い気持ちで州兵に登録していたのでした。そこへ突如突き付けられた「イラク派兵」。男たちは皆困惑しているようです。それは今まで築いてきた仕事を失うことや長期間にわたって家を留守にすることへの寂しさや心配からの困惑のようです。一方、女たちは愛する夫や息子の命と残される孤独に対する不安が描かれていました。しかし、イラクという文化も環境も全く違う国に出兵するという現実感が欠如しているとの印象が払拭されませんでした。これは作り方の問題なのか、アメリカの片田舎の世界に対する認識を象徴しているのか良く分かりませんが、戦争に赴く心理ってこんな軽いのか・・?と思わずにはいられませんでした。

 第2回は、イラクに着いて、「こりゃヤバいぞ」という認識の変化を描いています。日々殺されるかもしれない恐怖に晒され、宿営地にはロケット弾が打ち込まれ、周りのもの全てが自分を狙う敵だと思う中での任務。牧師である自分と戦場にいる自分とに大きな矛盾を感じる牧師。何も知らず、知らされずに来たイラクの現実を目の当たりにして、ただ生き残る事が重要だと感じる若者。危険故に塀の外での任務を自粛せざるを得ないことにイラクに来た意義を見出せないでいる男。州兵の見たイラク、感じたイラクが描かれています。しかし、あくまでも自由の解放者としての意識は崩れません。それは作り方のためなのか、軍隊の中だからなのか、危険と対峙した任務中だからなのか分からりません。戦争は無意味なものだと感じることはあっても、自分はアメリカの侵略に加担しているという葛藤がない点に、そういうものなのか・・、と思わずにはいられませんでした。
 
 アーカンソー州兵ではなくて、自衛隊でも同じような取材したらいいのに・・・。もっと多くの人がもっといろいろなことを考えただろうに、と思いながら初日を見終わりました。

 第3回、第4回はつづく。
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by pantherH | 2006-03-16 01:52 | Under the Sun
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