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もうすぐ春ですねぇ♪

 早いものでもう3月になります。e0074614_22412340.jpg窓のない部屋で仕事をしているとなかなか季節の移ろいを実感することは少ないのですが、子供時分は教室の窓から差込む太陽光線がだんだん短くなると、ああ春が来るのだなとワクワクさせられました。夏のギンギンの太陽とは違い、ジワーと滲むような光が、凍りついた世界や縮こまった体をほぐしてくれます。

 この季節になると決まってThe BeatlesのHere Comes the Sunが頭のなかをかけまわります。太陽の光に照らされて、つららからぽたぽた落ちる雫の音や、雪をかぶって物音ひとつしなかった小川から、ちょろちょろ流れるせせらぎの音が聞こえてきます。小川に注ぐきらきらと輝く水滴はもしかしたら「雪のひとひら」かもしれません。鳥たちのさえずりが聞こえます。一身にうけとめていた木々の枝から、音を立てて雪が落ち、木は伸びをしはじめました。もう少しすると、雪の下から「雪割り草」が黄色い花をつけて顔を出してきそうです。


Here comes the sun,
Here comes the sun, and I say
It's all right

Little darling, it's been a long cold lonely winter
Little darling, it feels like years since it's been here
Here comes the sun,
Here comes the sun, and I say
It's all right

Little darling, the smiles returning to the faces e0074614_2243486.jpg
Little darling, it seems like years since it's been here
Here comes the sun,
Here comes the sun, and I say
It's all right

Sun, sun, sun, here it comes
Sun, sun, sun, here it comes
Sun, sun, sun, here it comes
Sun, sun, sun, here it comes
Sun, sun, sun, here it comes

Little darling, I feel that ice is slowly melting
Little darling, it seems like years since it's been clear
Here comes the sun,
Here comes the sun, and I say
It's all right

Here comes the sun,
Here comes the sun, and I say
It's all right
It's all right

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大阪では梅が見頃になりました。

やさしく微笑うお日様よ、とかしておくれ『時間の花』も
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by pantherH | 2006-02-28 20:30 | エッセイ

皆川賢太郎、湯浅直樹、かっこよかったぞ

 いやー、感動しました。アルペンスキー男子回転。

 ふり幅の激しい一本目。佐々木選手は少し気負いが見られ、やや身体が伸びきっていたかなという印象でした。あのビック・マウスがプレッシャーになったのかな。
 次にスタートした皆川選手。ターンの前半の方向付けが抜群で、スキーの抜けがとても良かった。見ていて惚れ惚れする軽やかなターンと積極性で好タイムをたたき出しました。一本目0.07差の3位とは驚きで、たいしたものです。一本目トップのB.ライヒは大回転でも回転でも、何でこんなに簡単に滑るのと思うくらいです。ラインは高いし、スキーは下へどんどん落とし込んで雪煙もほとんどあがりません。いやー、レベルが違うなと実感させられます。

 2本目のセットはストレートの直後にヘヤピン、そしてふり幅の大きい急斜面という難しいセットでした。しかし、湯浅選手は最初のポイントを、え、あんな簡単にと思うぐらい上手にクリアし、2度ほど危ない場面があったけれど、ずっと積極果敢に攻めて見ていてとても気持ちのいいアタックでした。
 一本目8位の佐々木選手はやはりスタート直後からリズムが少し悪く、挽回しようと少し気負っていた印象でした。積極性と気負い、これをコントロールするのは本当に難しい。
 いよいよ皆川選手のスタート。スタートしてストレート直後の急斜面までは、やっぱ緊張しているなと少し動きが硬く、ポールを待っている印象がありましたが、急斜面を越えたあたりから動きがどんどん軽やかになってきました。これでコースアウトはないぞと確信し、行け、攻めろと叫んでしまいました。ゴールして3位。うーん、メダルは難しいか。しかし、とても感動的なアタックでした。
 一本目トップのライヒは安定感も抜群でやはり強かった。うーん、やっぱりレベルが違うな。

 しかし、本当に興奮するレースでした。アタックする心意気がびしびし伝わってくるレースでした。

 「メダルを取ったオーストリアの選手は、ジュニアのころからの仲間。本当にメダルを取りたかった。0.03秒差かー。」皆川選手のレース後のコメントは、たくさんの思いのこもったコメントでした。そして、一緒に悔し涙を流していたという湯浅選手も、そのハートに拍手です。

 余談ながら、僕らの憧れだった木村公宣の解説は優しさと熱さと抑揚に溢れていてとてもよかった。昔みたいに「Go West」にのせてアルペンスキーを中継してほしいなー。
 本当にナイスパフォーマンスでした。
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by pantherH | 2006-02-26 04:18 | 趣味

鑑賞報告とUndet the Sunへの提言

 2月7日のエントリーで、「イラクニ接近ス」の宣伝を当ブログで行いました。東京で上映しているため、残念ながら関西在住の私は見ることが叶いませんので、友人にお願いして感想をレポートしてもらいました。
 
 「『イラクニ接近ス』どうだった?」
 「面白かったよ。なんか、友達の旅行に行った写真とか見ながら、横でいろいろ説明してもらっているような映画だったよ。イラクのごく普通の人たちを映していて、谷澤監督は声だけの出演なんだけど、はじめインタビューする英語かなりすごくって、こんなんで大丈夫かなってハラハラしてたけど、滞在して慣れてくるにつれて意思疎通もすごく自然になってきて、そういうのも含めて監督とイラクの人の日常を捉えているっていう感じがした。」
 「内容で印象的なこととかは?」
 「パン焼き職人のおじちゃんが、仕事をそっちのけでサッカー観戦に夢中になってるシーンなんかでは、彼らもみんな僕らと同じじゃんっていう感じ。んで、例えば、この戦争についてはどう思うか?と質問するんだけど、フセインの圧政から解放してくれたから良かったって主張する人もいれば、反米感情むき出しの人もいて、イラクだってヘテロなんだよね。いずれにしても、「自分たちは日々生活し、生き残らなきゃ。」っていうメッセージを感じたよ。それから、谷澤監督が関西出身だからか、字幕が関西弁なのが反骨っぽくておもしろかった。」
 「感想、どうもありがとう。3月10日までやってるんですね。」

 本来であれば、観てレポートをしたかったのですが、そこはお許しいただくとして、今回の一連のエントリーはUnder the Sunでこんなことできないかなーという夢想からした実験的な試みです。

 学生時代に私は2年に一度行われる、山形国際ドキュメンタリー映画祭に観に行ったことがあります。そこで、コンペ作品はもとより、原一男監督の「超私的エロス」や「ゆきゆきて進軍」、土本典昭監督の「水俣」シリーズや小川プロの作品を観ました。会場に来ていた観客のほとんどは、映像関係やメディア関係の方々で、ドキュメンタリー映画に興味があるという理由で観に来る私のような人は珍しいようでした。参加者の多くは名刺交換などで売り込みに忙しく、ドキュメンタリー映像作家たちの「学会」というやや閉鎖的な印象を持ったのでした。(もう10年以上も前なので今は違うのかもしれませんが)
 こと、ドキュメンタリー映画の場合、映画の伝えるべき対象とは、エンターテイメント映画以上に庶民に向けた発信でなくてはいけないと思うのですが、なにぶんマイナーであるが故に、どうしてもフィルムの買い手に向けた発信に陥りサロン化してしまう傾向にあるように思います。これは映像メディアに限らず、セミプロの人たちのルポルタージュにしても同様です。
 しかしこのような方の持っている情報は、私たち素人の推測や感想や意見に過ぎない情報に比べ、圧倒的に深さや広を持っています。さらに、メディアで日のめを見る情報はごく一部で、その影にボツになった無数の情報があるはずです。ブログが今大手メディアの先を行っていると思うのは、メディアのていたらくぶりに加え、このような情報の拾い手をインターネット(ブログ)が担っているからだと思います。
 というわけで、Under the Sunでそのような情報を掬い上げるような役割ができないかなと、かなり壮大な夢想をしたというわけなのです。

 今の驚くべきアクセス数ではまさに夢物語なのですが、自分たちが共感できそうなメッセージを発信している映像作家の上映会、ジャーナリストの講演会や報告会を告知・宣伝し、可能な限りその感想をレポートすることからはじめられないかなと思っています。講演会などの告知はさまざまなサイトで行われているので格別目新しくもないのですが、宣伝したものに対しレポートをこつこつしていくことで、情報を発信する人との信頼関係を築け、それが新たな情報をもたらしてくれることにつながって行くのではないか。また、大手メディアではないメディアを市民の力で育てていくことにつながるのではないかと思ったわけです。
 こういうのをUnder the Sunでやるのってどうですか?
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by pantherH | 2006-02-25 23:05 | Under the Sun

ちょっと遅いんだけど・・・

 トリノで日本勢がメダルを取って、感動の秘話を作ろうと意気込んでいたマスコミは、その思い叶わず、そのはけ口にメールの真贋を論うのに必死の今日この頃、みなさんいかがお過ごしですか?(元気なわけないですね。ここは鼓舞して、鼓舞して・・・)

 今頃のエントリーじゃちょっと遅いのだけど、「トリノのアルペンスキーはやっぱすごいぞ」と書きたくて書いちゃいます。残念ながらスーパーGは見れなかったのだけれども、滑降と大回転は迫力満点でした。テレビでは、ハーフパイプだスノーボードクロスだと騒いでいるけど、競技の持っている緊張感が全然違います。スタート前に、自分を鼓舞して鼓舞して鼓舞しまくって恐怖心を克服し、それでいて冷静な頭脳を維持しなきゃいけないアルペン競技は、選手から伝わってくる張りつめたオーラが、「スポーツーw」と実感させてくれます。

 アルペン競技はどの種目も、滑る前にインスペクションといってコースの下見をします。滑降競技の場合は斜面変化はもとよりコース内の小さな起伏の位置、プレジャンプをする方向(たとえば飛び出す方向にある目標物)などをあらかじめ頭の中にインプットしておきます。特にターンをしながらのプレジャンプなどでは、そのときのスピードや弧の大きさで、受けるGやジャンプしたときの方向が微妙に変化します。なので選手は本番前に3日間、トレーニングランといって本番と同じようにレースを行いラインやスピードのイメージの修正を図ります。綺麗なラインを選べば、安全で身体への負担も少ない反面、スピードにのらなかったり、遠回りをしてしまったりします。一方、弧を小さくして果敢に攻めると、その分Gが大きくなり、結果的にエッジングを強くしすぎたり弧が膨らんだりして余計にタイムロスしてしまいます。トレーニングランではほかの選手のタイムやラインどりと照らし合わせながら、そのイメージを修正していくのです。
 
 そして迎えた本番のスタート直前、ひとつミスすると大怪我に直結するかもしれないフルアタックするラインを何度も何度も頭の中で反復し、鼓舞して鼓舞してアドレナリンを出しまくるのです。まさに静と動の同居した状況です。
 レースが始まります。一番スタートの選手の情報がスタートにいる選手に入ってきます。昨日までのトレーニングランよりもタイムが2秒ほど速いようです。本番ですもの、集中力が違うので当然かもしれません。しかし、今日の雪は昨日よりもスリッピーなのかもしれないし、選手はより積極的なラインを果敢に攻めてきているのかもしれません。自分のイメージしたラインで勝てるのか。もう少しあそこをチャレンジしようとスタート直前イメージに若干の修正を加えます。コンセントレーションを極限まで高めてゆきいよいよ自分のスタートです。氷点下6℃のスタートハウスでは選手の身体から湯気が湧き上がります。

 いくぞ、いくぞ、いくぞ。やるぞ、やるぞ、やるぞ。
 そりゃー。

 加速とともに風の音が高まり、視界も徐々に狭まります。
 最初の大半径ターンは予想以上にたたかれます。
 思ったよりスピ-ドが出ているぜ。プレジャンの方向ケア。わお。やばい、ターンが仕上がらなかったせいであさっての方向だ。まじーぜ、飛びすぎた。よっしゃ、リカバリーはOK。よっしゃ、これから挽回だ。 
 しかし、今日は曇り空のため斜面の小さなこぶがよく見えません。少しずつタイミングが遅れているのが分かります。
 浮くな、浮くな、柔らかく、柔らかく、下半身柔らかく。そう言い聞かせながら難儀な小さなウェーブをこなしていきます。
 ここは攻めどころだ。カットイン!うお、やばい。 やばい。 うわ、きっつー。いけっ。いけっ。 ふー。助かった。
 走ってる。走ってる。緩斜面は走ってるぞー。あそこのポイントはそつなくこなして・・。
 よーし、最後のプレジャンでゴールだ。

 若者の荒削りで果敢な滑りと積極的なラインどり。ベテランの柔らかい滑りと無駄のないラインどり。
 静と動、勇気と恐怖、攻めと守り、美しさと速さ、が絶妙なハーモニーを醸して挑む勝負 「アルペンスキー滑降」。
 やはり、僕はこの世界の虜だ。

 25日には男子回転がある。佐々木明はきっとやるだろう。でも、それ以上に、世界のトップアスリートのベストパフォーマンスを見たいのだ。
 いくぞ。いくぞ。いくぞ。そりゃーw。
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by pantherH | 2006-02-24 00:33 | 趣味

さあ、どうしますか?

 理論派であり行動派のとりあえずさんは、かねてから、翼賛的な報道に終始する大マスメディアを批判しようと「読朝る毎ブロガー同盟」なるものを立ち上げられ、方々のブログでバナーもよく見かけます。
しかし、批判すべき事は批判するとして、良質な報道や番組にはエールを送ろうと、今回「NHKの再放送は最高そう!」なる企画をUnder the Sunに提案して下さりました。今のメディアに憂鬱にさせられるばかりで、テレビをつけるのが怖い私には、これはいいよと薦められた番組なら見てみようかと思えてきます。それに、あそこここの映画評を見てどれに行こうか決めてたりする私には、テレビ版番組紹介はまさに目から鱗であります。さらに、勇気あるジャーナリズムは私たち市民の要求と支援があってこそ成り立つものだから、この企画は魅力的です。

 早速、紹介されていた、「プロフェッショナル・仕事の流儀 『信じる力が人を動かす』星野佳路」を拝見しました。軽井沢のホテルの跡取り息子の星野は、留学から帰ってホテル経営を任されるが、トップダウンによる長時間労働、低賃金、容赦ない命令で気がついたら周囲には従業員がいなくなっていました。そこで、人が残ってくれるには、従業員に意欲的に働いてもらうにはトップダウンでは駄目だと気づきます。それから、若干31歳のスタッフにホテルの花形、ブライダル部門を全面的に任せ、任された彼は残ったスタッフとアイディアを練って素敵な結婚パーティーをプロデュースします。この時星野は、任され、自発的に仕事にのぞむところに目的を達成する組織の姿を確信します。その後、リゾート再生請負人として、各地のリゾート施設の再生を手がけるのですが、いつもそこで働く人が、自分達で考え、アイディアを出し合って、どうすればいいか、本人たちが共感、納得できるまで、「さあ、どうしますか?」と問い続けます。星野には方向性はある程度見えているのでしょうが、それは決して正解ではありません。コンセプトに正解などなく、一番みんなが共感出来るコンセプトが「良いコンセプト」だと彼は言います。

 番組中に登場した、伊東の温泉旅館のスタッフの表情の変化は衝撃的であり、印象的でした。はじめ、全く自信なさげで周囲の顔色ばかり気にし、責任転嫁ばかりし、議論することも出来ない従業員が、「さあ、どうしますか?」の問いかけのもと、問題発見実習を行います。すると、問題点ばかりでなく対策までもがどんどん自然と浮かんできます。うつろ気味だった目が輝きを増し、表情が明るく多弁になっていく様子には、私のこころも明るく希望に満ちてきました。

 「さあ、どうしますか?」この言葉は、自信なさげで、責任転嫁ばかりして、うつろな表情をしている私たちに、「希望」を掴むために「さあ、どうしますか?」と問いかけているかのようでした。 

 「さあ、どうしますか?」・・・日本。
 「さあ、どうしますか?」・・・Under the Sun
 「さあ、どうしますか?」・・・わたし。

 追伸:Under the Sun-MEDIAを立ち上げました。みんなでアイディア出し合ってやっていきませんか?
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by pantherH | 2006-02-21 22:10 | Under the Sun

飼鶏

 気位の高い鶏の産んだ黄金の卵の味が忘れられず、翌年、まだあどけない鶏を一度に五羽飼う事になりました。名前はどれもコッコと名付けました。先代のコッコが泊まった白樺の枝に、一度に五羽も泊まれるはずもありません。かといって、それぞれがお気に入りの木の枝を見つけてねぐらにするような習性も持ち合わしていないようです。先代のコッコが使っていた手狭な鶏小屋に、夜になると五羽仲良く寄り添って羽を休めています。

 街までトタンや金網、角材を買いに出掛け、父親と鶏小屋の新設作業に取りかかります。裏山に生えた若木を鋸でギコギコ切り倒し、鉈で枝をはらい、鎌で皮を剥いて止まり木を作ります。夏の間は小屋の扉を開放し、庭のミミズをついばむようにしておきましたが、私たちが餌を運んでくることを知ると、庭に出ていく度に近寄って餌をねだるようになりました。一度小屋で飼いはじめると、鶏たちは毎日私たちの運んでくる餌を当てにして、餌を求めて冒険するような事はなくなってしまいました。

 卵を産むとコケコッコーと雄叫びを上げてしまう可愛らしさは相変わらずです。林のあちらこちらから、五羽が輪唱するかのように雄叫びを上げる光景はとても賑やかです。さながら、私たち卵探索隊を幻惑させようと五羽が共同して鬼さんこちらと誘っているかのようです。しかし、黄金の卵の輝きも心なしか色あせて見えます。今思い返すと、裏山に植林された落葉松林は、先代のコッコの時代にはまだ背も低く、下草が豊富に生い茂っていました。ところが、年々落葉松は成長し、それとともに下草が姿を消してしまい、餌になるミミズが少なくなっていたのかもしれません。当時はそんな事には思いも及ばず、「怠け者のこいつ等め」と、罵っていたものでした。

 凍てつく冬が近づくと、鶏小屋に厚い透明なビニールを巻く作業を行います。真冬になると土はカチコチに凍ってしまうため、秋のうちに干し草を作り床に敷きます。木箱を入れて、少しでも地面から離してあげられるように工夫を凝らします。洗面器に入れた水はすぐに凍ってしまうため、朝晩水の交換と残飯と配合飼料を混ぜた餌を与えに鶏小屋に向かいます。扉を開けて餌箱に餌を広げると、鶏は一斉に餌を突つきはじめます。しかし、一羽だけ餌をついばもうにも、他の鶏に突つかれて餌箱からはじき出されてしまう鶏がいます。「こら、メンメっ」と、他の鶏を叱り、その鶏にも餌を与えようと試みますが、彼女らはおかまいなしに餌箱から一羽の鶏を排除します。それは寝る時も同じです。一羽だけ隅っこでぽつんとしょんぼり返って眠っているのです。次第に体力を失い、その鶏はとうとう衰弱死してしまったのでした。

 生存競争に打ち勝った四羽の鶏でしたが、間もなく一羽の鶏を仲間はずれにし始めました。前回の教訓からその鶏を別の小屋に避難させましたが、残りの三羽がまた一羽を仲間はずれにし始めます。もう鶏が恐ろしくて恐ろしくて、餌や水替えに行くのが苦痛で苦痛で仕がありませんでした。結局、ひと冬で二羽減り、三年経ってとうとう鶏は一羽になってしまいました。生存競争を勝ち抜いた前科者の鶏は、コーコーコーコと可愛い声を鳴らしながら、人間の後について歩くようになりました。逞しく土を掘り起こし、ミミズをついばむようにもなりましたが、先代の気位の高いコッコに感じた尊敬の念をとうとう抱く事は出来ませんでした。

 私は、理性の大切さと、飼育し囲う事の罪深さを感じたのでした。そして、「人間もまた自然の一部である」ということと、「人間は人間である」ということを鶏は教えてくれたのでした。
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by pantherH | 2006-02-10 20:12 | エッセイ

「偽善」が小泉的気分の応援団

 伝えなきゃいけないニュースは山ほどある。取り上げなきゃいけない問題は他に腐るほどある。なのに、落ちた偶像をみんなで取り囲んで叩く事に終始しているメディアに改めて辟易としする。同じように、支離滅裂・不誠実小泉や、しどろもどろ安倍、ちんぴらW中川や、ぼんくら麻生を叩かんか。天下り先調査団の官僚や、癒着でがっぽり業者のトップを叩かんか。

 朝日新聞の、星浩は今更ながらに、「気まぐれ改革」だったのか、なんて小泉政権に批判的な記事を書いても、後だしじゃんけんなんだな。風見鶏の卑怯者なんだよ。正義というのは言うべきときに言うのが正義でしょ。今更言ってもねー。大手マスメディアの報道をしない自由のもと犯した世論誘導の罪は免れないよね。インターネットで知ってんだもん、君らの不正義。ジャーナリズム復活宣言するなら、踊り、踊らせた(踊らされたなんて言ったら怒るで)自分たちの非を先ず認めるこった。普段から疑って読む癖がついてる自分だけど、メディアへの信頼取り戻すのはかなり大変だ。

 だいたい、東横インの社長をメディアは、障害者用の部屋改造した事に対する法的・倫理的責任を追求してるけど、障害者自立支援法を殆ど取り上げず、意図的に問題をカムフラージュしたメディアの責任はどうなの。障害者の人権を侵害してないかい?
 無断で障害者用の部屋を改造したのは、これまでの障害者福祉に対し冒涜で遺憾だと言う行政の人は、窓口でヘルパー代は利用者の自己負担になります、と言ってる事と矛盾してないかい?
 障害者の部屋削ってまで利益優先とは浅ましい、と言っている人は、障害者自立支援法の事なんて考えた事ありますかい?
 みんな障害者になんかちっとも関心なんかないくせに。

 あー、やだやだこの偽善。

 子どもたちは、大人のこういう偽善やいじめを見抜いてるんだな。みんなちっとも関心ないくせに、ってね。だから、いいんだよ、そんなところに金かけなくっても、そんな事まで税金でやらなくったって、っていう、小泉的なものが支持されるんでしょ。
 こういった類いの偽善が小泉的な気分を猛烈にバックアップしてるって思うんだけどw。

 という私のブログも、かなり偽善的だと思われているだろうけど・・・。
 
 今日は素楽さん風を真似てみたけど、全然いけませんね。すみません。
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by pantherH | 2006-02-08 02:42 | 社会

「イラクニ接近ス」を宣伝します

  安田純平さんのメーリングリストから、イラク滞在中に同じホテルで過ごした友人、谷澤壮一郎さんが2004年にイラクに滞在して出会ったイラクの人々の記録をドキュメンタリーにまとめた「イラクニ接近ス」が、近日、東京渋谷で公開されるので、是非宣伝して下さいとのメールを頂きました。
 安田純平さんの、谷澤さんの上映会の紹介文は、こちら

 期日は
2月20日(月)-2月24日(金) (16:00- / 18:00-)
2月25日(土)-3月3日(金)  (14:00-)
3月4日(土)以降  (13:30-)
 場所は
東京 渋谷・UPLINK X

 上映期間中、多彩なゲストと谷澤監督とのトークイベントも開催予定です。

 谷澤壮一郎(タニザワ・ソウイチロウ)監督は、滋賀県大津市出身で、現在、宇都宮大学国際学部4回生です。イラク戦争前後に3度イラクへ入り、ドキュメンタリー映像を制作。「イラクニ接近ス」は、「IRAQI Who I Met」に続く2作目の作品で、自身のHPで一部映像を見る事が出来ます。

 東京新聞(栃木版)に「イラク普通人」に関するコラムを連載(計14回)しています。マスメディアなどが伝える、抗議や破壊ばかりしているイラク人ではなく、イラクのごくごくvery ordinaryな peopleに会いに出掛け、自分が見た、自分が出会ったイラクやイラク人はどんなだったかという、自分の視点にこだわったルポを書いています。

 2004年9月よりインドネシアに留学し、12月末以降スマトラ沖大地震・大津波の取材を行い、現在、アチェ紛争避難民とツナミ、和平の問題にテーマを絞り、映像制作集団DNAと共にドキュメンタリー制作に携わっています。

 どうかお誘い合わせの上、劇場へと足をお運び下さいますよう、よろしくお願い致します 。

 
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by pantherH | 2006-02-07 00:33 | Under the Sun